11月の誕生石であるトパーズの石言葉は誠実・友情・潔白。ピュアで親しみやすいイメージのトパーズですが、パワーストーンとして内に秘めているエネルギーは、活力や自信や希望を与え、高ぶった神経や緊張を緩和させる力があり、ヒーリングストーンとしても名高いことから、鬱や不眠症にも使われているようです。

◆古くから愛された石、トパーズ

天然のトパーズの中でもひときわ透明感を放ち、黄金色に輝くインペリアルトパーズと呼ばれているものもあります。”黄玉=オウギョク” という和名を持つほどに美しい黄金色に魅了されてしまいますが、古代エジプトの天と空を支配する太陽神ラーの光彩を授かった霊性のある石とみなされ、太陽の石として大切にされてきました。エジプト語ですと、太陽という言葉そのものが”Ra＝ラー”なんですね。その太陽の光も、夜明けのころはケプリ、真昼間はアトン、夕刻の地平線上だとハラクテ、日没ではアトゥム・・・などと時間によって異なる名前を太陽神に与えていたそうです。また、ギリシャやローマでは病を治す際にもこの石が使われていたようです。

◆様々な色彩のトパーズを楽しむ

そもそも天然のトパーズは紫外線に過敏な石で、ブルーのまま存在する天然トパーズもありますが、カッティングを施すと淡い色になってしまうことから、宝石として市場に出回ることは非常に稀です。そしてほとんどのトパーズは紫外線を浴びるとすぐに変色して褐色を帯びてしまうほどデリケートな石です。天然のままだと光や熱の影響で変色しやすいトパーズを、放射線による加工で定色させ、ブルーやピンクやイエローなど色とりどりの美しいトパーズが生まれ、宝石でありながらカジュアルに楽しんでいただけるようになったわけです。

気になるパワーストーンとしての効果は？と言うと、放射線処理の有無にかかわらず、パワーは同じなのでご安心くださいね。

◆トパーズが欠けてしまったときのパワー

トパーズは硬度的には水晶よりも強い石とみなされているので、結晶に沿って一定方向に人為的に負荷をかけない限りは、通常のご使用でナーバスになりすぎなくても大丈夫です。それでも石が欠けてしまったとしても、石の持つパワーに関しては何ら変わりはありませんし、持ち主の身代わりになって石が難を受けてくれたとも考えられます。いつもよりパワーを感じられなくなってしまったら、月光浴などで浄化してあげましょう。

◆シャンパンゴールドの輝き、インペリアルトパーズ

参照元：premium stone gallery

質量共に優れたトパーズが産出される国、ブラジルの皇帝＝インペリアルからとった名前であるとされているインペリアルトパーズ。古くから愛された様々な歴史と共にある石なんですね。

更には、トパーズのいう名前の由来のひとつとして語られている中に、ギリシャ語で ”Topazos=さがし求める” というのがあります。色合いの変化もそうですが、この世界に存在している意味合いとして、自分自身の心や環境の変化をも楽しみながら生きるという隠れたメッセージがあるようにも思えるのですが・・・あなたはいかがでしょうか。