◆大自然が創りだした神秘の象徴
ルチルクォーツとは、針状のルチル（和名：金紅石）と呼ばれる二酸化チタンの結晶の一種である尖った鉱物を内包したクォーツ（水晶）の仲間です。古来より、尖ったものというのは東西問わず神秘のアンテナとみなされ、魔除けや神様が宿るものとして大切に扱われてきました。
エジプトのピラミッドが尖っているのもその１例とされており、実はクリスマスのツリーのシンボルにも、神様が宿ったことで起こったとされているような数々の伝説が残っています。ツリーに使われているのは、１年中、葉を茂らせることができるような生命力あふれる常緑樹なのですが、永遠の命や神様の永遠の力を意味すると言われています。１６世紀に起こったとされる伝説ですが、クリスマスイブの礼拝の帰り道、常緑樹の枝の間に無数のまたたく星をみつけた人がいて、それを子どもたちに再現してみせたいと思い、家の中に木を持ちこんでキャンドルの灯りを枝に吊るして装飾したそうです。クリスマスの時期になるとツリーに飾られる電飾にはそんな思いがこめられていたなんてステキですね。
また、世界各地のパワースポットなども尖った造形が不思議と多いということに気付かされます。ルチルも例にもれず、大自然が創りだした神秘の象徴として、尖った造形に神秘のパワーをキャッチするアンテナを持つとされており、水晶と組み合わさることで水晶自体のパワーもそのアンテナの磁気を帯びて更にパワーアップするとされています。
◆ルチルの魅力のポイントは人によってさまざま
色合い、透明感、結晶の構造によって、さまざまなルチルクォーツが存在しています。種類によって金紅石以外に ”針入り水晶”や”金線水晶”などと和名もさまざま存在します。また、ルチルは尖っているため、加工する際にルチルが折れたりして水晶に凹凸がうまれてしまうこともあるため、美しい加工を施すのにも高度な技術が必要とされています。ちなみに本来はクォーツの透明度によって価値が高まるとされておりますが、なかには飴色がかったり黄色がかったりしているがために、より濃い黄金色のルチルに見えるので、ちょっぴりスモーキーなタイプを好む方も少なくないそうですよ。
◆ルチルクォーツのもたらす効果
【金運・仕事運を高める】
最もスタンダードなルチルクォーツは黄金色の針を内包するゴールドルチルで、その中でも金針が太いタイチンルチルは金運・仕事運を高める石とされています。また、ルチルが散りばめた花のような状態になっているフラワールチルも希少で美しいルチルとされており、同様に金運を高めるとされています。古来より中国の”華僑”をはじめとする名だたる財閥や王族がこぞって身につけ、勝負運や生命力を高める効果もあるとされているので、現代においても各界の著名人に広く愛され続けています。
【魔除け・インスピレーション】
内包する針の色が黒・黒っぽいブラウンになると、ブラックルチル、ブラックブラウンルチルと呼ばれ、ルチルのアンテナでいろいろな情報をキャッチし、持ち主に伝達するともされていることから、魔除けやインスピレーションを高めてくれます。ほかにもプラチナルチルがインスピレーションを高めてくれるとされています。
【恋愛運】
金運・仕事運でもてはやされることが多いルチルクォーツなので、恋愛運と聞くと意外な感じもしますが、生命力を高めることがあなた自身の魅力を高めることにもつながりますし、魔除けと言う部分から周囲からの嫉妬を排除する効果も期待できるんですよ。主にレッドルチルや、水晶内部に１本だけ太いルチルが内包されているものはキューピッドアロー（キューピッドの矢）と呼ばれているルチルクォーツなどが恋愛を高めてくれるとされています。
【開運・ヒーリング＆グラウンディング力】
個々が異なった世界観を持ちながらも違和感なく存在しており、その１つ１つがまるで美しい箱庭のようでもあることからガーデンルチルと名付けられました。開運の石としても知られており、持つ人を選ばないクセのない石なので気軽に身につけることができます。また、地に足をつけて生きるというグラウンディング力の大切さをシェアしてくれるので、精神が安定するというヒーリング効果も期待できます。１粒１粒をよくよく覗きこんでみるだけでもなんだか妙に納得してしまえる・・・そんな魅力を持った石です。
いかがでしたでしょうか？
石を介して自然が織りなす美しい世界、まだまだ私たちの知らない神秘的な物語がたくさん秘められてそうですね。
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